資料版商事法務 457(2022.04)号
資料版商事法務457(2022.04)号
連載「会社法に基づく計算関係の実務の要点」
第4回 株主資本等変動計算書と分配可能額の計算
(連結)株主資本等変動計算書については,(連結)財務諸表と(連結)計算書類の表示ルールに大きな違いはないが,(連結)株主資本等変動計算書に記載される剰余金の変動事由は,会社法の分配可能額規制と密接にかかわる。分配可能額を超えた剰余金の配当(違法配当)をした場合,会社法上,取締役や株主の責任・罰則が定められており,自社の社会的信頼を失うことにもなりかねない。財務部門の担当者は,剰余金の変動事由,分配可能額の計算の基本的な仕組みや減算・調整項目を理解し,違法配当のリスクに対する感度を高めておく必要がある。
そこで,第4回では,(連結)株主資本等変動計算書の表示のほか,株主資本等の変動事由,分配可能額の規制とその計算を整理し,解説する。
[ 目 次 ]
はじめに
第1 株主資本等変動計算書および連結株主資本等変動計算書
第2 剰余金の配当に関する規制
第3 分配可能額の計算
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