『ビジネスロー・ジャーナル』2018年7月号

実務解説

「収益認識に関する会計基準」と企業法務

 

ビジネスロー・ジャーナル2018年7月号

 

日本の企業会計基準委員会は,平成30年3月30日,企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」を公表した。

本基準は,やさしく言えば,“売上高をいつ,いくらで計上するか”という会計のルールであるが,“契約”という法律概念を導入し,顧客との間で締結した契約に焦点を当て,“契約に基づく収益認識の原則”を採用したことで話題を呼んでいる。

本稿では,会計に馴染みのない法務担当者にも分かりやすいように,まずⅠで会計についてやさしく解説し,Ⅱ以降で,本基準がどのように企業法務に関わるのかという観点から,本基準の開発の背景と概要,適用手順を解説する。

 

投稿者: 片山法律会計事務所